「大切に育ててきたんですが」
そう言って差し出されたのは、長い年月を共に過ごしてきた大きなガジュマルでした。
お客様はご高齢になり、体力的にも植え替えなどが難しくなっていました。気づけば葉は落ち、病害虫が発生してしまったそうです。
「元気だった頃はね、本当に立派だったのよ」
そう語る目は、どこか申し訳なさと寂しさが混じっていました。
物語は些細なきっかけから
そのガジュマルを購入されたきっかけは、とてもささやかなものでした。
大阪に引越してきた時、たまたま立ち寄った園芸店で、丸い幹と小さい葉に目が留まり、「なんだか可愛い」と思って連れて帰った。それだけのことだったそうです。
けれど、日々の暮らしの中でその存在は少しずつ大きくなっていきました。

春、窓辺で新芽を出して嬉しくなった日。
初めて植え替えをして、これでよかったのか不安だった日。
「大きくなり過ぎたね」と家族みんなで笑った日。
気づけば30年の時が過ぎていたのだそうです。
「もう処分するしかない」
お客様は「もう処分するしかないと思っていた」とおっしゃいました。
お伺いしたのは1月でガジュマルの葉が全体的に黄色くなっていました。
害虫(アザミウマやハダニ)は付いているものの、根元や枝には張りがあり、ガジュマル自体は元気でした。
「この子は数カ月後には、たくさん新芽が出ますよ」そうお伝えし、車の後部座席に載せました。
車を発進させるときガジュマルに向かって小さく「元気でね」そう笑顔でおっしゃったのが、とても印象的でした。
再生のはじまり

引き取ったガジュマルは、まず丁寧な剪定から始めます。
枯れ枝、傷んだ葉を落とし、害虫を取り除きます。
一度にすべてを整えるのではなく、植物の体力を見ながら、少しずつ。
数週間後~
暖かくなれば小さな新芽が顔を出します。
あの瞬間は何度経験しても、嬉しく笑顔になります。
お世話が難しくなったら
植物や水槽は、暮らしを豊かにしてくれる存在ですが
体調や人生のステージが変われば、今まで通りにいかないこともあります。
「もう無理かもしれない」そう思ったときこそ、
どうか一人で抱え込まずワングリーンにご相談下さい。
きっとあなたの力になれます。
